ねらい

昆虫の育ち方や環境とのかかわりをとらえ興味・関心を持つ。

内容

夏。木には葉がしげり、強い日ざしがとどかない地面は、ひんやりとしています。土の中のカブトムシのさなぎが動き始めました。皮をぬいで、成虫になるのです。皮をぬぎ終わるまでには、約3時間もかかります。皮をぬいだばかりの成虫の羽の色は、白いのです。黒く変わるのには、丸一日かかります。体がしっかりするまで、さらに2週間ほど土の中で過ごします。夏の夕方。土をかきわけて、カブトムシが地上に出てきました。さなぎになる前から約1か月間、カブトムシは何も食べていません。虫たちでにぎわうのはクヌギの木。クヌギの木の幹には、木のしる、樹液が出ている所があります。甘い樹液は、こん虫たちの大こう物。クヌギのみきには、いろいろな虫が集まります。カブトムシも、樹液をめざします。ノコギリクワガタが、行く手をはばみます。この勝負、カブトムシの勝ちです。夏は、植物もこん虫も、もっとも活発に活動する季節です。

夏のカブトムシの活動
カブトムシのさなぎが羽化して成虫になり樹液を食べに行く様子を観る映像です。