日本列島には北海道から沖縄にいたるまで数多くの火山があります。北海道では２０００年の３月、有珠山（うすざん）が噴火しました。この噴火によって、火山灰がたくさん降り積もり、土地の一部が盛り上がったりしました。九州では雲仙普賢岳（うんぜんふげんだけ）が、１９９０年から９５年にかけて噴火しました。よう岩ドームがくずれ落ち、高温の火山灰などがなだれように押し寄せました。畑や人家があったところも、火山灰の下に埋もれ、土地の様子が一変してしまいました。富士山も過去の噴火で大量の軽石や火山灰を降り積もらせました。今、人々はその上でくらしているのです。火山は災害ももたらしますが、わたしたちの大地を形作る役割も果たしているのです。