ねらい

ニッケル水素電池の構造を知り、放電、充電ができるしくみを考える。

内容

ニッケル水素電池の仕組みを見てみましょう。電池の分解は大変危険なため、専門の設備のあるところにお願いしました。表面を覆う金属をはがすと、-(マイナス)極、+(プラス)極、両方の極を分けるセパレータがグルグル巻かれて入っています。表面積を大きくし、大きな電流を扱うための工夫です。こちらは+(プラス)極のオキシ水酸化ニッケル。-(マイナス)極には水素吸蔵合金が使われています。水素吸蔵合金を空気中に置いておくとどうなるでしょうか?しばらくすると、このように発火してしまいました。この合金にたまっている水素は、酸素と反応しやすく大変危険です。しかし、反応しやすい水素は、+(プラス)極と-(マイナス)極の間でやりとりされ、充電と放電を繰り返すことができるのです。

ニッケル水素電池のしくみ-中学
ニッケル水素電池の-極は、水素吸蔵合金です。この合金に含まれる水素が+極と-極の間でやりとりされ、充電と放電を繰り返すことができるのです。