ねらい

太陽電池(光電池)の発電のしくみと製造方法を知る。

内容

太陽電池パネルは、セルと呼ばれる小さな太陽電池の集まりです。セルの厚さは約1mm。表面から約250分の1mmという浅いところで発電が行われます。セルの表側と裏側は性質が違い、それぞれn型、p型と呼ばれます。光が当たると、シリコンの原子から電子が飛び出し、+と-の電気が発生します。+の電気はn型に、-の電気はp型に引き寄せられます。電導線で結べば電流が流れます。セルは、シリコンの固まりをスライスして作られます。表だけをn型にするためにリンの化合物を塗り、高温の炉で焼きます。熱処理をすると、リンを塗った面だけが、n型になるのです。セルの表面にある銀色の櫛形の模様。これは+の電極です。電圧を測ると、裏側のどこにつないでも電気が起きていることがわかります。熱処理後、光の反射を防止する膜を貼り、電極を作ります。セルを組み合わせ、強化ガラスで表面を保護すれば、太陽電池パネルのできあがりです。

太陽電池のしくみと製造-中学
太陽電池に光が当たると、シリコンの原子から電子が飛び出しp型半導体に引き寄せられます。+の電気はn型に引き寄せられます。これを導線で結べば電流が流れます。