ねらい

静脈血に酸素を送り込む実験を通して、血液には、酸素を取り込むはたらきがあることを知る。

内容

体をめぐる血液には、動脈血と静脈血があります。動脈血は酸素や養分を全身に運び、静脈血は、全身から出た、二酸化炭素や、老廃物を運んでくる働きがあります。腕の静脈を流れる血液を見てみましょう。赤黒い色をしています。次は動脈を流れる血液です。静脈の血液と比べると、動脈の血液は鮮やかな赤い色をしています。この色の違いは、赤血球にあるヘモグロビンに、酸素が結合しているか、していないかによります。では、静脈血に酸素を送り込むと、色が変わるかどうか調べてみましょう。左が動脈から取った血液。右の2本は静脈から取った血液です。この静脈血の中に酸素を吹き込みます。色が鮮やかな色に変わってきました。血液の色は酸素が含まれている動脈血では鮮やかな赤い色、酸素が含まれていない静脈血では、赤黒い色をしています。ヘモグロビンに酸素が結合することで、このように色が変わって見えるのです。

血液と酸素の関係-中学
体をめぐる血液には、動脈血と静脈血があります。静脈血に酸素を送り込むと、赤血球にあるヘモグロビンに酸素が結合し、鮮やかな色に変わります。