ねらい

火山の形、活動の様子及びその噴出物と地下のマグマの性質について知る。

内容

北海道南部にある活火山有珠山を見てみましょう。1977年8月に有珠山が噴火しました。爆発的な噴火によって、大量の軽石や火山灰が降り、周辺に大きな被害をもたらしました。このときの噴火はおよそ2か月続きました。降り積もった噴石などによって、山は灰色に姿を変えました。山頂付近にあった森は、すっかり姿を消してしまいました。有珠山のマグマは粘りけが強く、地表に出てきてもほとんど流れず、盛り上がって固まります。これを、「溶岩ドーム」と呼んでいます。そして2000年の噴火では、上昇してきた高温のマグマが地下水に触れて起こる「マグマ水蒸気爆発」が見られました。すそ野には亀裂が走り、断層ができたところもありました。

有珠山の噴火-中学
有珠山は1977年の噴火で大量の軽石や火山灰を降らせ、大きな被害をもたらしました。2000年の噴火ではマグマ水蒸気爆発を起こし、すそ野に断層もできました。