ねらい

火山の噴出物による地層とわき水の関係を知る。

内容

富士山の西にある白糸の滝です。滝の上に川はありません。水は崖から直接噴き出しています。富士山の東にある小山町、棚頭のわき水です。崖の途中から澄んだ水が絶え間なく噴き出しています。富士山麓にある湖の一つ本栖湖。湖に流れ込む川はありません。水はどこから来るのか。湖に潜ってみます。湖の底にある大きな穴。穴の底から水がわき出しています。山に降った水は地面の下を通って、山麓からわき出しているのです。富士山は、小御岳という山の上にできた山です。その地質はおよそ10万年前から1万年前にできた古富士と呼ばれる部分と、それ以降にできた新富士と呼ばれる部分に分けられます。富士山を上から見ると、ほとんどの部分が新富士で覆われていることがわかります。この図に、先ほどのわき水や湖を重ねてみます。さらに、富士山の周りにある大きなわき水の位置を重ねます。富士山のわき水の多くは、2種類の地質の境目にあるようです。

富士山の地層とわき水-中学
富士山のわき水の多くは、古富士と新富士、2種類の地質の境目にあるようです