ねらい

カルメ焼きをつくる実験を行い、加熱すると分解して二酸化炭素を発生するという炭酸水素ナトリウムの性質を知る。

内容

カルメ焼きを作ってみましょう。まず、砂糖に水を加えます。これを火にかけて溶かします。砂糖が良く溶けたところで火から下ろします。これは、炭酸水素ナトリウムに卵の白身を混ぜたものです。溶けた砂糖に入れて混ぜると、激しく泡立ちました。一気に膨らみます。炭酸水素ナトリウムは温度が高くなると分解して、気体の二酸化炭素ができます。そのため膨らんだのです。切って中を見ます。小さな穴がたくさんあります。二酸化炭素が泡となって抜け出してできた穴です。炭酸水素ナトリウムの量を少なくしするとどうなるでしょう。初めは激しく泡立ちましたが、直ぐに泡が少なくなっていきます。ほとんど膨らみませんでした。二酸化炭素が少ししかできなかったためです。大きく膨らんだカルメ焼きに見られたような大きな穴はありません。二酸化炭素の発生する量の違いで、カルメ焼きのでき方がこんなに違うのです。

カルメ焼きを作る-中学
砂糖に水を加えて加熱し、砂糖が良く溶けたところで火から下ろします。炭酸水素ナトリウムに卵白を混ぜたものを加えると、激しく泡立ちました。