ねらい

火山情報は、さまざまな観察を元に作成されていることを知る。

内容

火山の被害を防ぐのに、有効な手段は、噴火の予知です。さまざまな研究や観測が続けられています。気象庁軽井沢測候所では、24時間体勢で浅間山の観測を行っています。浅間山は日本で最も火山観測の歴史が長い山です。1911年、頂上近くに日本で初めての火山観測所が建てられました。それ以来、浅間山の観測が続けられてきました。2005年には地震計7か所、空震計3か所、GPS3か所、カメラ2か所、傾斜計2か所を設置し、観測しています。浅間山に置かれた機器の測定の結果は、東京の気象庁に送られてきます。地下のマグマが動くと、地震や微動が起こるといわれています。地震計は噴火の徴候を知らせてくれます。ライブカメラによる24時間観測も行われています。映像で噴煙の高さや色などを判断します。これは高感度カメラで捉えた2004年9月1日の夜の噴火。こうして得られた情報を総合的に判断して、火山情報を作成します。

噴火予知のための観察-中学
浅間山の火山観測所では、地震計、空震計、GPS、カメラ、傾斜計で観測しています。得られた情報をもとに東京の気象庁で総合的に判断し、火山情報が作成されます。