ねらい

土の中の目に見えない小さな生きものを採集し、生きものの多様性に関心を持つ。

内容

秋になると、森の木々に繁っていた葉が散り、落ち葉となって地面に積もります。落ち葉が積もった土の中を覗くと、活発に活動する小さな生き物達を見ることができます。ワラジムシ。これはムカデ。ヤスデもいました。土の中にはもっと小さな生き物もいます。土を集めて調べてみましょう。集めた土をザルに入れて、ロートの上にセットします。土の中の小さな動物を集める、ツルグレン装置です。仕組みは簡単。電球の光を土に当てて待つだけです。土の中に棲む動物の多くは、光と熱、そして乾燥を嫌って下に降りてきます。小さな動物がたくさん見つかりました。ダニの仲間のササラダニ。体長およそ0.3mm。落ち葉を食べます。トビムシです。トビムシは昆虫ですが羽がありません。しかし、一瞬のうちに飛び跳ねて、敵などから逃げます。これはダニの仲間ですが、何か白いものを抱えています。白いものはトビムシ。このダニは他のムシをつかまえて食べるのです。

土の中の生き物-中学
落ち葉が積った土の中の小さな動物をツルグレン装置で集めます。顕微鏡で見ると、ダニの仲間のササラダニ、トビムシなどがいました。