ねらい

種子植物の花のしくみとその変化を観察し、果実は子房の成長したものであることを知る。

内容

ミカンはどうでしょう。皮をむくと房があります。房の中には果汁の入った粒がたくさんつまっています。これは花のどの部分だったのでしょうか。ミカンは春、白い花を咲かせます。花びらを取り除いて、花のつくりをみてみましょう。めしべの根元は、子房です。子房を縦に切ると、胚珠があります。胚珠が成長すると、種子になります。花びらが落ちました。めしべの根元の子房は、若い実として育ち始めています。子房の中は、どのように変化しているのでしょうか。子房の内側の壁に注目して下さい。小さな出っ張りがたくさんあります。実はこのでっぱり一つ一つに果汁が蓄えられ、ミカンの房の中の小さな粒に成長するのです。ミカンはモモやブドウと同じように、子房が成長したものの一部を食べているのです。

ミカンの花と実のつくり-中学
ミカンのめしべの根元にある子房を縦に切ると、胚珠があります。成長すると、子房はミカンの房の中の1つ1つ小さな粒になり、胚珠は種子になります。