ねらい

実験を行い、様々な気体や液体を液体窒素の温度に冷却したときの状態変化を見る。

内容

液体窒素を入れる容器をデュワーびんといいます。二重構造で、間は真空になっています。熱が伝わりにくく、液体窒素が気体に戻るのを防いでいます。低い温度では、さまざまなものの状態が変わります。メタンはどうなるでしょう。まず、試験管を液体窒素に入れよく冷やします。試験管に、気体のメタンを吹き付けます。メタンは、液体になりました。気体の酸素は、どうでしょう。液体になりました。次は気体の窒素です。窒素は、液体にはなりません。気体の二酸化炭素はどうでしょう?試験管の内側に白いものがつきました。固体の二酸化炭素、ドライアイスです。液体のエタノールがどうなるか調べてみましょう。試験管に数滴落としました。試験管の内側についているのは固体のエタノールです。気体のヘリウムはどうでしょう。ヘリウムは、液体にも固体にもなりません。気体のヘリウムが液体になる温度は、マイナス269℃です。液体窒素の温度より低いのです。

液体窒素で物質の状態変化実験-中学
液体窒素の中に入れた試験管に、様々な気体や液体を吹きこみ状態変化を観察します。試料はメタン、酸素、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、エタノールです。