ねらい

電流計と電圧計のしくみを知る。

内容

電気の実験をする時に欠かせない物が電流計と電圧計です。中を開けると、一見どちらも同じに見えます。電流計の針の根元には、コイルがついています。そしてコイルを囲むようにして磁石があります。電流計に電流が流れるとコイルが磁石になります。まわりの磁石と反応して、回転するようになっているのです。この仕組みは、電流の磁気作用を使った物です。電線の近くに方位磁針を置くと、針がゆれる現象と同じです。これは、1821年にエールステッドによって発見されました。電流に応じて針の回転する角度が変わるので、その時の電流の値がわかります。電流計と同じように見える電圧計。これを回路に直列につなぐと、回路に電気が流れなくなります。電圧計には、大きな抵抗が直列に入っています。そのため回路に電気が流れなかったのです。実は電圧計も電流を計っています。電流と抵抗から、オームの法則を利用して、電圧を導き出しているのです。

電流計と電圧計-中学
電流計は、針についたコイルに電流が流れると、まわりの磁石と反応して針が動きます。電圧計は、電流と抵抗からオームの法則を利用して、電圧をわりだします。