ねらい

ススキに寄生するナンバンギセルの観察を通して、特殊な植物体のつくりを知る。

内容

ススキの草原を歩いているとかわいい生き物に出会うことがあります。ススキの葉の上についた鳥の巣のようなもの。一体なんでしょう?中から顔を出したのはカヤネズミです。ネズミの中でも特に小さく重さはおよそ10グラム。1円玉10枚分しかありません。外敵の少ない葉の上にすみかを作って、ほとんど地面に降りることなく生活しています。今度はススキの根元をさがしてみましょう。ひっそりと咲く薄紫色の花を見つけました。ナンバンギセルです。ナンバンギセルには葉がありません。よく見ると、根がススキにくっついています。ススキの根に寄生し、養分をもらっているのです。ナンバンギセルはススキがないと生きられない植物です。

ススキとナンバンギセルなど-中学
ススキの根元に薄紫色の花、ナンバンギセルを見つけました。ナンバンギセルには葉がありません。ススキの根に寄生し、養分をもらっているのです。