ねらい

ニホンスイセンのおしべの観察を通して、植物の殖え方と体のつくりを関連づけてとらえる。

内容

白と黄色のさわやかな花を咲かせるニホンスイセン。ニホンスイセンはヒガンバナの仲間です。ヒガンバナと同じように、花の下側に子房があります。そして球根で仲間を増やします。親の球根から数個の新しい子どもの球根が生まれ、それが分かれます。では子房の中を見てみましょう。他の植物と同じように胚珠があります。普通の花と同じように雄しべもあります。しかし種子はできません。雄しべには花粉がついていますが、種子ができない原因の一つはこの花粉にあります。いろいろな形や大きさの花粉があります。実はニホンスイセンは、花粉をうまく作れないのです。それで種子ができにくいのです。

スイセンの花と胚珠-中学
ニホンスイセンは球根で仲間を増やします。ニホンスイセンはおしべがありますが、花粉をうまく作れないので、種子ができにくいのです。