ねらい

ワカメを観察し、雄株と雌株に分かれている植物の受精の方法や増え方を知る。

内容

ワカメは水深5m位のところで育つ藻類の仲間。めかぶ、ワカメの生殖器官です。めかぶの表面には部屋が並びそれぞれから塊が出てきます。ワカメの遊走子(ゆうそうし)です。遊走子は、泳ぎます。べん毛を動かし海水の中を泳ぎまわります。やがて遊走子は海底の岩などにつきます。数時間後には芽を出します。成長すると、やがて雌と雄の区別がつくようになります。これは雌株です。8月下旬、雌株の先端には卵(らん)ができます。こちらは雄株です。雄株の先端には、丸い塊、造精器が何個もできます。造精器からは精子が出ます。精子の大きさは、遊走子の半分ほど。べん毛を使って海中を泳ぎます。精子は卵のある方へ向かって泳いでいきます。水温が下がると、卵と精子の出会いが行われます。卵の周りを泳ぐたくさんの精子です。卵に精子がつきました。受精した卵は、雌の体についたまま細胞分裂をくり返します。こうして秋から翌年の春にかけ成長するのです。

ワカメの生殖-中学
秋になり、ワカメの雄株の精子が雌株の卵に向かって泳ぎ受精します。遊走子が海底の岩などに付着して芽を出すなど、ワカメの生活の様子を観察します。