ねらい

地域によるイモリの体のつくりや求愛行動を比較し、イモリがいくつかの仲間に分類できることを見いだす。

内容

日本各地に住むイモリの特徴を調べてみましょう。上が新潟、真ん中が東京、下は京都のイモリです。東京のイモリは、尾が先の方まで太いのが特徴です。京都のイモリは、腹の模様が赤と黒の網の目のようになっています。求愛行動も違います。新潟のイモリは、オスがメスの前に回り込み、尾をS字型に曲げて振っています。京都のイモリは、後ろ脚の使い方が違います。オスはメスの体の上に後足を置いています。メスの受け入れ方も地域によって異なります。求愛行動の異なるオスとメスの間では求愛がうまくいかないことがあります。日本のイモリは遺伝子の研究を元に、現在5つのグループに分けられています。今はどれも同じイモリの種に分類されています。しかし、同じグループの中で繁殖が繰り返されていくと、違いは大きくなり、別々の種に分かれていくかもしれません。イモリは住んでいる場所に応じて、自分たちの生命の歴史を作り出しているのです。

地域によるイモリの特徴-中学
イモリは、すむ地域によって体のつくりや色が違います。また、求愛行動を比べると、京都と新潟のイモリでは、雄の後ろ脚の使い方が違います。