ねらい

輝石安山岩の薄片を作って顕微鏡で観察し、輝石安山岩がいくつもの種類の鉱物でできていることを知る。

内容

硬い岩石でも、紙のように薄くすると顕微鏡で観察することができます。これは輝石安山岩という岩石です。岩石用のカッターで切っても、厚さは数ミリ程度が限度です。そこで、これを紙ヤスリなどで削ります。まず、スライドガラスに石をくっつけます。接着剤は透明なものを使います。石とスライドガラスの両方に薄く接着剤を塗り、しっかり押さえてくっつけます。紙ヤスリは厚いガラス板に乗せ水に濡らしておきます。力が均等にかかるようにして丁寧に削ります。向こう側が透けるくらいまでに削れたら、最後の仕上げです。紙ヤスリを目の細かいものに変え、表面が滑らかになるまで磨きます。カバーガラスを接着剤でつけて、顕微鏡で観察してみましょう。大きさや色の違ういろいろな鉱物が見えます。さらに偏光フィルターの入った顕微鏡で見ると、鉱物の種類によって、色が変わって見えます。岩石も薄く削れば光を通すようになり顕微鏡で観察できるのです。

岩石の断面を見る-中学
輝石安山岩を紙ヤスリで削って薄片を作り、顕微鏡で観察します。偏光フィルターの入った顕微鏡で見ると、鉱物の種類によって色が変わって見えます。