ねらい

ニンジン、タマネギ、ジャガイモの細胞を顕微鏡で観察し、細胞の中にさまざまなものがあることを知る。

内容

柔らかくなるまで煮込みました。まず、ニンジンです。さじの縁で軽くこすり取ってスライドガラスに塗りつけます。顕微鏡でみると、布がボロボロになったように見えます。煮た時には、少し崩れただけのニンジン。しかしこれをバラバラにする方法があります。まず、生のニンジンを細かく刻みます。そして2種類の酵素、セルラーゼとペクチナーゼが入った液に浸します。温度を二十八度に保ちます。3時間がたちました。液がオレンジ色になっています。これを顕微鏡で見ます。丸い細胞が浮かんでいます。その中に、オレンジ色の粒があります。ニンジンのオレンジ色の秘密が細胞に隠されていたのです。丸いのは、セルラーゼによって細胞壁が分解されたためです。タマネギも、同じ処理をしてみました。ジャガイモでは、細胞に粒がびっしり詰まっています。デンプンの粒です。

粒としての細胞-中学
ニンジン、タマネギ、ジャガイモを酵素で分解して、顕微鏡で観察します。ニンジンでは細胞の中にオレンジ色の粒、ジャガイモではデンプンが見えます。