ねらい

細胞分裂中の染色体と微小管を重ね合わせて観察し、微小管が細胞分裂で重要なはたらきをしていることを知る。

内容

1968年にタバコから取り出され、新しいフラスコに植え継いで2日たった細胞です。酢酸オルセインで染めてあります。赤い丸は核です。ひものような染色体が見えます。分裂中の細胞です。今度は、微小管の動きを見てみましょう。微小管は紡錘体を形作っています。蛍光顕微鏡で観察しました。染色体は、紫外線を受けると光を出すように染めてあります。青い光を当てると、微小管が見えます。二つの画像を重ね合わせると、染色体と微小管の姿を一緒に見ることが出来ます。このような写真をたくさん撮ると、染色体と微小管の立体像を作ることができます。二つに分かれた染色体の間に微小管が集まっています。ドーナツ状の輪になりました。この輪の部分に、新しい細胞壁ができます。分裂が終わると、微小管は細胞の表面にならびます。そして、細胞は微小管の列と直角にのびていきます。細胞の分裂にも成長にも、微小管は重要な働きをしているのです。

植物細胞の分裂のしくみ-中学
細胞分裂中のタバコの細胞を蛍光顕微鏡で観察します。2つに分かれた染色体の間に微小管が集まりドーナツ状の輪になりました。ここに、新しい細胞壁ができます。