ねらい

虫媒花と風媒花の受粉のしかたの違いを知る。

内容

花には、蝶や蜂などの昆虫に花粉を運んでもらうものがあります。こうした花は昆虫の活動にあわせて花を開き、蜜などを用意して昆虫を誘います。目立つ花びらは、昆虫に蜜のありかを教えていると考えられています。チョウがユリの花の蜜を吸いにやってきました。ユリの花粉がついて、チョウの羽が赤くなりました。そのチョウが別の花を訪れ、花粉のついた羽がめしべに触れます。このように昆虫を利用して受粉する花を「虫媒花」と言います。花には、鮮やかな色の花弁や、甘い蜜も持たないものがあります。これはシラカンバの雄花の集まりです。雄花には、大量の花粉が詰まっています。こちらは雌花の集まりです。シラカンバの花は「風媒花」です。動物に花粉を運んでもらっているのではありません。この花の花粉を運ぶのは風です。しかし、雌花に到達できるかどうかは、まさに風任せ。そのため、大量の花粉を作り撒き散らす必要があるのです。

虫媒花と風媒花-中学
ユリなどの虫媒花は昆虫の活動にあわせて花を開き、蜜(みつ)などを用意して昆虫を誘います。風媒花のシラカンバの花は、花粉を風に乗せて運びます。