ねらい

雨が酸性になるしくみを理解し、酸性雨の定義を知る。

内容

雲になった水が、雨となって地上に降るまでには、大気中の二酸化炭素などがとけ込みます。では蒸留水に二酸化炭素を溶かすとどうなるでしょう。導電率がどんどん高くなっていきます。pHを計ってみましょう。4.3です。二酸化炭素が溶けた水は酸性なのです。空気中に含まれる二酸化炭素はわずか0.04%ほどです。そのため、空気にずっと触れていても雨のpH(ピーエイチ)はおよそ5.6にしか下がらないのです。そこでpHが5.6よりも低い雨を普通、酸性雨と呼んでいます

空気中の二酸化炭素と酸性雨-中学
雨は、大気中の二酸化炭素などを溶かし酸性になりますが、そのpHは普通5.6より小さくなることはありません。そこでpHが5.6より小さい雨を酸性雨と呼んでいます。