ねらい

実験を通して、白金の触媒作用を知る。

内容

表面に白金がついた、直径3mmのボールを使って実験をします。メタノールを染みこませたろ紙を、メタノールの入ったシャーレに乗せます。ボールをろ紙の上に乗せ、フタをします。フタが曇ってきました。フタを取ります。ボールの下のろ紙が焦げてきました。別の場所に移すと、やはり、ろ紙が焦げてきます。暗くして見ると、ボールが赤くなっています。ろ紙に染みこんだメタノールが、燃えているからです。ボールには変化が見られません。このように、自分自身は変化せず、化学反応を促すものを「触媒」といいます。反応は、触媒の表面で起こっています。削ると白いアルミナが見えます。白金の触媒は、表面だけに付いているのです。メタノールと反応するのは、白金についた酸素です。白金の表面積を大きくすれば、酸素をたくさんつけることができます。アルミナは、軽石のように穴だらけで、表面積が大きく、白金の触媒をたくさんつけることができるのです。

白金触媒-中学
表面に白金がついた玉を、メタノールを含んだろ紙に置くと、ろ紙が焦げました。これは、白金の触媒作用によって、メタノールが燃えるからです。