ねらい

シダ植物も、精子と卵細胞で有性生殖をすることを知る。

内容

コモチシダの葉を裏返してみます。茶色いかさぶたのようなものがついています。ピンセットでめくってみます。小さな粒が飛び出しています。胞子が入った胞子のうが、バネのようにはじけて、胞子を飛ばしているのです。胞子は湿った地面に落ちると発芽します。直径1cmほどの大きさになりました。前葉体です。裏側の中央にある突起が造卵器です。その中に卵細胞ができます。画面の左下には、丸く見える造精器が見えます。ここで精子が作られます。前葉体が水に浸ると、精子が放出されます。鞭毛を持っていて、活発に泳ぎ回ります。造卵器の入り口に集まってきた精子は、造卵器の管を上り、付け根にある卵細胞にたどり着き、受精します。受精した卵細胞は、細胞分裂を繰り返し、大きくなっていきます。胞子体の誕生です。前葉体で芽生えた胞子体は、成長して胞子を作るようになります。胞子体が大きく成長したものが、ふだん目にするシダの姿なのです。

シダ植物のふえ方-中学
コモチシダの前葉体が水に浸ると、精子が放出され、しばらく経つと泳ぎ始めます。精子は、造卵器の管を上って卵細胞にたどり着き、受精します。