ねらい

ヒトのからだのつくりと関連づけ、ヒトの行動のしくみを知る。

内容

物を見て、それを掴むまでのしくみを考えてみましょう。目の前のリンゴからの光が目に入ると、目の網膜にリンゴの像が結ばれます。しかし、これだけではまだ見たことにはなりません。目の網膜では、光の刺激が電気的な信号に変えられ、神経を通して大脳に伝えられます。この神経は、目という感覚器官から刺激を伝える役目をしているので、感覚神経と呼ばれています。感覚神経を通して伝えられた信号は、大脳の後ろ側に達します。ここで初めて、見えるという感覚が生じます。つまり、見えるという感覚は、脳で行われているのです。その信号は大脳の別の部分に伝えられ、それを取ろうという行動が決められます。さらに、掴めという信号が発生して、その信号が脊髄を通して伝えられていきます。そして信号は運動神経を通して、腕や手の筋肉に伝えられ、リンゴを掴むことになります。このように目で受けた刺激は、脳で判断され、それが筋肉に伝えられているのです。

意識しておこす行動-中学
目で受けた刺激が脳で判断され、それが筋肉に伝えられるようすを説明します。