ねらい

ヒトのからだのつくりと関連づけ、ヒトの運動には、反射的な運動もあることを知る。

内容

膝のすぐ下あたりを叩くと、足はひとりでにあがってしまいます。なぜでしょうか。膝を叩かれたという情報は、感覚神経を通って脊髄へ伝えられます。脊髄で情報は二つに分かれ、一つは太ももの筋肉を収縮させ、もうひとつは脳に届き、叩かれた、という感覚を生じます。もう一度見てみましょう。青い感覚神経を通ってきた情報は、脊髄の中で、二つの神経細胞に伝えられます。緑色の神経は脳へ情報を伝え、赤い色の運動神経は、筋肉を収縮させる命令を伝えます。足が動いたのは、脳からの信号ではなく、脊髄からの運動神経を通じての信号によるのです。そのため、足がひとりでに動いたように感じたのです。このような運動は、意識しておこす行動ではなく、反射的におこるので、反射運動といいます。

無意識の行動 反射-中学
脊髄からの運動神経を通じての信号による「反射運動」について説明する映像です。