ねらい

乳酸菌などの細胞を観察し、細胞の中にDNAがあることを知る。

内容

ヨーグルトを観察すると、乳酸菌が見えます。これを酢酸オルセインで染めてみます。しかし、うまく染まりません。核は見つかりませんが、細菌もDNAは持っているはずです。DNAそのものを染める色素が開発されています。その色素で染めて観察するには蛍光顕微鏡を使います。その色素は、紫外線を当てると光を放ちます。その色素で染めた乳酸菌。今は通常の照明です。紫外線を当ててみます。すると、細菌が白っぽく光って見えます。細菌は、確かにDNAを持っているのです。タマネギの細胞を同じ色素で染めるとどうでしょうか。紫外線を当てます。丸く光っているのは核です。さらに拡大します。すると、核の他にも光る粒が見えます。白色体やミトコンドリアです。光っているのは、DNAを含んでいるためです。DNAを含む、すなわち独自の遺伝子を持つ、細菌のようなものが細胞の中に住んでいると考えることができます。

細胞内のDNA-中学
DNAそのものを染める色素があります。これで乳酸菌を染めて、紫外線を当てると、白っぽく光って見えます。乳酸菌の細胞内にはDNAがあるのです。