ねらい

実験用の川で実験を行い、川の増水がアユのえさにとって必要であることを知り、人間の営みと自然の関わりを考える。

内容

川を流れる水の量が変わると何が起きるか、実験します。実験用の川では、水の流れる量を自由に変えることができます。水の量を増やすと、水位が上がり、河原に水があふれ、植物は沈んでしまいます。こうして、水につかっても枯れない植物だけが河原に残るのです。今度は水中。水かさが増すと、流れが速くなります。ゴミ、砂、などがちぎれて流されます。流れが元に戻り、川底がきれいになりました。うもれていた石も表に出てきました。川底の石についたもを食べる、アユなどの魚がいます。アユが食べた跡を付けた石には、こうした模様が見られます。川底に置いたもや砂がたまっている古い石と、新しい石を置きました。約2週間後、新しい石にだけアユの食べた跡がつき始めます。古い石には、食べた跡は見られません。石に生えたばかりの若いもを、食べることがわかります。水の流れが時々速くなって石の表面が現れると、アユが食べる新しいもが育つのです。

川の増水による生物の変化-中学
川が増水するとゴミが流され、埋もれていた石が出てきました。アユは石に生えた若い藻を好んで食べます。増水して石が現れると、アユが食べる新しい藻が生えるのです。