ねらい

利根川の堤防の変遷を見て、自然の驚異と戦ってきた人々の知恵を学ぶ。

内容

1890年の大洪水をきっかけに河川法が制定されました。河川の改修は、舟を通すための工事から、洪水対策を中心とした工事へと変わっていきます。利根川流域で大きな洪水が起こるたびに洪水対策の計画は変更されます。そして堤防はどんどん高くなっていきました。埼玉県栗橋町にある水位観測所です。観測所の柱には、1947年のカスリーン台風の時の水位が記されています。現在の堤防を見ると、その水位より少し高いことがわかります。ここでは堤防の幅を広げる工事が行われています。堤防の幅を高さの30倍程度に広げて強くし、洪水や地震に備えるのです。スーパー堤防と呼ばれるこの堤防が完成すると、高くて広い敷地ができます。そこは災害時の避難場所やヘリポートなど、復旧活動の拠点としても使うことができます。

利根川の堤防の変化-中学
利根川では、大きな洪水を防ぐため、堤防がどんどん高くなっていきました。そして現在、堤防の幅を高さの30倍程度に広げ、強くする工事が行われています。