ねらい

廃プラスチックが分解処理され、アンモニアの原料になる過程を見て、廃棄物のリサイクルに関心を持つ。

内容

プラスチックゴミをリサイクル工場で切り刻み、熱で分解する施設に運びます。最初は低温ガス化炉。圧力1MPa、約600度に熱した砂を循環させて加熱し、酸素と水蒸気、空気を吹き込みます。プラスチックは分解して、メタンなどの炭素と水素の化合物、一酸化炭素、水素になります。次に高温ガス化炉。1400度で、酸素と水蒸気を加えます。メタンなども一酸化炭素と水素になります。次に一酸化炭素が水と反応して水素と二酸化炭素になります。できた水素と二酸化炭素、空気に含まれていた窒素はアンモニア工場へと送られます。アンモニア工場では、原料のガスを水蒸気と混ぜ加熱します。高温になると原料のガスと水が反応して一酸化炭素と水素ができます。ここに空気を混ぜます。窒素がアンモニアを作るのに必要なのです。こうしてできた一酸化炭素を水と反応させ、水素と二酸化炭素にします。水素と空気に含まれた窒素が反応し、アンモニアになります。

プラスチックの分解利用-中学
プラスチックのごみは熱で分解され、メタンや一酸化炭素、水素になります。次に更に高温で処理され水素と二酸化炭素になり、アンモニア工場に送られます。