ねらい

世の中の情報を素早く伝えてくれるラジオは、また時代時代を伝えてきたことを知る。

内容

ラジオ放送の始まりは、大正14年。当時、ラジオは大変高価なものでした。それでも次第に人々の暮らしの中に入っていったのです。新聞などはあったものの、世の中の情報を素早く伝えてくれるラジオの登場は画期的で、家族みんなで囲んで聞かれていました。街頭や電気店の店先に集まり、熱心に耳を傾けている人々もいました。ラジオが普及しはじめると、音楽や落語、ラジオドラマといった娯楽番組も増えていきました。中でも、東京六大学野球放送が大変な人気を呼びました。しかし、その楽しみもやがて奪われてしまいます。戦争がはじまると、ラジオから流れてくるのは、戦場の様子や兵士のことなど。娯楽色は影をひそめます。そして迎えた太平洋戦争。昭和20年8月15日。ラジオからは敗戦により戦争が終わったということを、昭和天皇の声で、国民に伝えられたのです。

ラジオ放送はじまる
大正14年に始まったラジオ放送は、次第に庶民の生活にも普及し、時代の動きを伝えていきました。