大阪府の南部に広がる泉州地方。日本有数の繊維製品の生産地で、タオルや、ニットなど、さまざまな製品をつくっています。外国などから、大量にはいってくる安い製品に対抗するため、いち早く流行をとりいれるなどさまざまな努力を続けています。セーターなどニット製品の生産がさかんな泉大津市では、自宅の一室などを使った小さい工場がたくさんあります。こちらは布を切る工場、こちらは襟を専門に仕上げる工場です。製品作りの工程を分担しておこなうのがこの地域の特徴です。その特長をいかしたとりくみもはじまっています。例えば若者向けの洋服の場合、つぎつぎに新しいデザインの商品が登場します。専門の技術をもつ工場があつまっている泉州では、そうしたデザインの変化に短期間ですばやく対応することができるのです。地域全体が高い技術力をもつものづくりはいま注目をあつめています。