ねらい

弥生時代の代かきやあぜ作りといった稲作の作業を知ることができる。

内容

宮崎大学農学部は弥生時代の稲作を復元する実験田を作りました。遺跡の調査に基づき踏耕という人間の足による代かきで田んぼを作ります。その広さは一辺が4メートルの小さなものです。鉄の農具はなくあぜ作りに使うくわも木でできていました。稲の種類は熱帯ジャポニカで水苗代で苗を育てています。苗は1平方メートルあたり66株と今の4倍くらいの数を植えています。弥生時代は草取りをしていなかったと考えられます。肥料も使わずに育てました。10月、復元した弥生時代の水田で収穫です。熱帯ジャポニカは雑草に負けずに育ちました。弥生時代には鉄のカマはありません。刈り取りには遺跡で見つかった石包丁を復元したものを使います。弥生時代のままの農法を再現したこの実験田からは10アールあたり100kgのお米が取れました。現代の田んぼに比べると5分の1しかありませんが最初に予想していたよりはずっと多い量でした。

弥生時代の米作り
実験田での弥生時代の稲作の復元です。4m四方の小さな田んぼを踏耕で代かきをし、木の鍬であぜを作ります。草取りもせず、肥料も使わずに育てました。