ねらい

産業や地形条件から見て、特色のある地域の人々の生活を調べる。

内容

複雑な模様が豪華に織られた西陣織。日本を代表する織物のひとつです。京都西陣地区。およそ500年前から続く、西陣織の産地です。通りには「町家」と呼ばれる古い民家が立ち並んでいます。この地区では、今もおよそ600軒が西陣織を作っています。色とりどりの糸を組み合わせて、豪華な模様を織り上げるのが特徴です。これは、もっとも手間がかかり、高級な「つづれ織」。古くから伝わる技術です。職人さんは、爪をのこぎりの歯のようにぎざぎざに削っています。この爪で、糸を一本ずつかき寄せながら色鮮やかな模様を織っていくのです。一反の帯を織り上げるのに、数か月かかることもあるという根気のいる作業です。一方、舞台で使われているこの大きな織物。これも西陣織です。このような大きな織物は、工場で何人もの職人さんが力をあわせて一斉に織っていきます。歴史ある西陣のまちで受け継がれてきた西陣織は、今も人々に愛され続けています。

京都府の工業 西陣織
何十色もの糸で、複雑な模様が豪華に織られた「西陣織」は日本を代表する織物です。昔ながらの古い町並みが残る京都、西陣地区はおよそ500年前から続く西陣織の産地です