ねらい

産業や地形条件から見て、特色のある地域の人々の生活を調べる。

内容

高知県は和紙の産地です。中でも手作りの土佐和紙は、わずか0.03ミリという薄さにもかかわらず、非常に丈夫なことで知られています。高知県いの町では、1000年以上前から土佐和紙が作られています。和紙作りに欠かせないきれいな水をはじめ、和紙の材料が町のまわりで取れたからです。和紙作りは、まず材料の楮(こうぞ)を煮ることから始まります。煮えた楮を水で洗い、ごみを一つ一つ、手で取り除いていきます。こうした紙の材料作りだけで、およそ1週間かかります。材料がそろったら、「簀桁(すけた)」という道具を使って、紙にしていきます。この作業を「紙すき」といいます。同じ薄さの紙になるように、勢いよく何回も紙をすいていきます。最後に、すいた紙を一枚一枚丁寧に乾燥させて、土佐和紙が完成。こうしたていねいな紙作りが、薄くて丈夫な和紙を生み出すのです。

高知県の産業 土佐和紙
高知県は和紙の産地として知られ、土佐和紙と呼ばれています。コウゾを原料に、一枚一枚丁寧に作られている作業の様子を紹介します。