ねらい

さまざまなチョウの冬の越し方がわかる。種類によって卵や幼虫など冬の越し方が違うことを知り、寒さや敵から身を守るための工夫について考えられる。

内容

チョウは種類によって、冬の越し方が決まっています。ミズナラの木の新芽のつけ根に、アイノミドリシジミの卵が産みつけられています。卵で冬を越して、春に幼虫になります。夏に成虫になった、アイノミドリシジミです。緑や青に輝く羽をもち、森の宝石と呼ばれています。幼虫で冬を越すチョウもいます。秋に葉を落としたエノキの根本を探してみると、オオムラサキの幼虫が見つかりました。背中の突起が4つあるのが特徴です。7月頃、蝶になって、雑木林の樹液に集まります。モンシロチョウはさなぎで冬を越します。春になると、菜の花畑でよく見つかります。成虫で冬を越すチョウもいます。キタテハは、外敵に見つからないように、枯葉そっくりの羽をもっています。ウラギンシジミやアカタテハも成虫で冬を越します。身体から熱が逃げないように、羽を閉じ、触角も縮めています。いろいろなチョウが、それぞれの方法、冬の寒さに耐えています。

チョウの冬ごし
チョウは種類によって冬越しの仕方が異なります。卵で冬を越して春に幼虫になるものや、幼虫のまま、蛹や成虫でなど、さまざまな冬越しを紹介します。