ねらい

田んぼの水の量が稲の生育に大きく関わっていることがわかる。天候や自然に合わせて調節していることを知ることができる。

内容

田んぼの水は注意深い細かい調節(ちょうせつ)が必要です。苗を植えた直後は水位を上げ、弱い茎や根を守ります。寒い地域では日が沈んで気温が下がってからも、温かさを保てるよう、水位を高くしています。水をすべて抜いてしまうこともあります。7月中旬頃に1週間ほど行われ、「中干し」とよばれます。中干しは土の中のガスを抜き、根に酸素(さんそ)を送りこむのがねらいです。また、水がなくなると地下の水を求めて根がしっかりはるので稲が元気になります。除草剤(じょそうざい)を使うときにも水量を調節します。雑草が多いときは水を深くして除草剤を使います。すると雑草全体に除草剤がいきわたります。また、台風が近づいてきたときには、田んぼの水を深くします。稲が倒れにくくなるからです。こうした水の細かい管理をしてはじめて秋に豊かな実りが得られるのです。

田んぼの水の調節
田んぼの水の量は注意深く調節されます。田植え直後、寒いとき、台風のときは水位を上げて稲を守ります。根がしっかりはるように夏には水抜きもします。