ねらい

ラムサール条約について知る。湿地(しっち)が人間をふくむさまざまな生物に関わりがあることを知り、かん境を守ることの大切さに気づく。

内容

湿原(しつげん)や干潟(ひがた)などの湿地(しっち)には、多くの生き物がくらしています。こうした湿地を登録し、そのかん境を守るための、国際的な条約が「ラムサール条約」です。条約には、湿地がわたしたちの生活にとって大切なもので、失われてはならないと書かれています。条約に登録されるには、厳しい基準を満たさなければなりません。現在、日本で登録されている湿地は50か所あります。そのひとつ、千葉県の谷津干潟(やつひがた)です。かつて海に面していた干潟は、だんだんうめ立てられ、開発が進むにつれて、大量の生活はい水や、ごみなどが流れこみました。生き物は住めなくなり、悪しゅうが広がるなど人々の生活かん境も悪化しました。そこで、きれいな干潟を取りもどすため、多くの人が干潟再生に立ちあがり、ラムサール条約に登録されたのです。湿地の保護活動は、わたしたちの生活にとっても、きれいなかん境を保つために大切なのです。

ラムサール条約
湿地(しっち)を守るために作られた国際的な条約があります。ラムサール条約です。現在日本では50か所の湿地が登録されていて、保護活動も全国各地で行われています。