ねらい

新潟県の急峻な丘に作られた田んぼを見ることで、そこに込められた工夫を考えることができる。様々な場所を開墾して稲作りをしてきたことがわかる。

内容

新潟県佐渡郡小木町(おぎまち)この地域では、急峻(きゅうしゅん)な丘を開いて稲を作っています。田んぼへ行くにも、細い山道を歩くしかなく、代かき用の耕うん機を背負って運ばなければなりません。小木町の人々は苦労を重ねて田んぼを守ってきたのです。水を確保するのも一苦労です。町の人々は横井戸を掘って山の地面の下を流れている地下水を集めたのです。苦労して集めた水を公平に分配するため細かく時間を決めて田んぼに引く量を管理しています。時間で水を管理する制度は水番(みずばん)と呼ばれ、みんなの持ち回りで夜も続けられます。水番は今も小木町で続いています。

佐渡の稲作
新潟県佐渡郡小木町の急峻な丘に作られた田んぼ。山の地下水を利用したり、水を公平に分配する制度を作ったり、苦労を重ねて代々守ってきた田んぼです。