ねらい

人気の高いコシヒカリがどのような背景から生まれてきたか知ることができる。そこにある研究者の苦労や人々の願いを想像させる。

内容

コシヒカリは人気の高いお米の品種です。コシヒカリ誕生の歴史をふりかえってみましょう。第二次世界大戦が終わった1945年、日本は食料難に陥りました。そこで、収量が多い米をつくる研究がさかんに行なわれました。福井県の農業試験場でも、新しい品種の研究が重ねられました。そして、1952年、越南17号が生まれました。のちのコシヒカリです。越南17号は育ててみると、収量は多いのですが、倒れやすく病気にかかりやすいという欠点がありました。しかし、新潟県の農業試験場で越南17号をよく調べてみたところ、たとえ倒れても、根がしっかりとしていることがわかりました。越南17号は改良を重ねられ、1956年に新潟県の奨励品種に採用されます。そして、コシヒカリという名前がつけられました。2004年、日本全国の水田のおよそ37%で、コシヒカリが作られています。

コシヒカリの歴史
コシヒカリは消費者の人気が高く、日本全国の水田の36%以上で作られている品種です。コシヒカリ誕生までの歴史をふりかえって紹介します。