ねらい

田んぼの仕組みがわかる。水が漏れない工夫や水回りの工夫、稲を育てる土に至るまで、田んぼにつまった稲作の様々な知恵を知ることができる。

内容

田んぼには上手に稲を育てるためのさまざまな工夫があります。田んぼを土で囲っているあぜは、水をためる働きをします。春のあぜぬりは、田んぼから水が漏れるのを防ぐため、土を砕いて隙間無く埋める作業です。見えない所にも工夫があります。田んぼは、養分を多く含んだ土と水をたくわえる働きをする土の層でできています。上の層を「作土層」下の層を「鋤床層」といいます。代かきはこの2つの層を作る作業です。稲の成長には水が欠かせません。その水を引くのが用水路です。クイと板を使って、流れをつくり、全体に水が行き渡るようにしています。水を出す仕掛けもあります。排水路と、田んぼの下にある「暗きょ」です。暗きょは穴の空いたパイプを横に並べたもので、まわりをモミガラなどでおおっています。水は土の中にしみ込み、暗きょから出ていきます。一気に水を抜く時にはパイプの栓を開けます。稲の中干しや機械を持ち込む作業の時に利用されます。

たんぼの作り方の工夫
畦を作る畦塗り、作土層と鋤床層を作る代かき、水をすみずみへ送る用水路、水を抜く排水路と暗渠など、稲を育てるためのさまざまな工夫を紹介します。
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