ねらい

古代の稲作りを再現する実験から野生稲の発芽の特徴などについて知ることができる。野生稲から栽培稲に改良変化していった理由を考えることができる。

内容

静岡県・三島市にある「国立遺伝学研究所」(こくりついでんがくけんきゅうしょ)。この研究所では実験用として、古代の稲作りを再現しようとしています。野生種に近い品種の稲をまいて放置しています。肥料をやったり草むしりをしたりせず、一切手を加えていないので、雑草も一緒に生えてしまっています。中には色のついた種類の稲も混じっています。当時はいろいろな種類の稲が同じ場所にはえていたと考えられています。そもそも野生の稲は人が種をまかなくても、穂が実ると自然に粒が地面におち、芽が生えてくる仕組みになっていました。しかし、粒が自然におちると収穫量が減ってしまうので、少しづつ人の手で改良が加えられたのです。さらにだんだんとおいしい種類のお米だけを選んで作るようになり、限られた品種しか作らないようになったのです。

野生稲から栽培稲へ
静岡県三島市の国立遺伝学研究所では、野生種に近い品種を使って古代の稲作を再現しています。人の手で改良される前の、野生の稲の様子がわかります。
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