ねらい

寝殿造の構造について知ることができる。平安貴族の生活から生まれた独自の日本文化が、現代の生活とも関わりが深いことに関心を持つことができる。

内容

平安貴族たちは、寝殿造と呼ばれるやしきに暮らしていました。周囲が500メートルから1キロメートルにもなる広大さでした。やしきの庭には、大きな池。その池を取り囲むようにいくつもの建物が建てられていました。建物と建物の間は、渡り廊下で結ばれていました。部屋を仕切る壁がなく、大きな一つの部屋を屏風(びょうぶ)などで仕切って使っていました。床は板張りで、人の座る場所に畳をしきました。わたしたちが使っている畳は、こうした平安貴族の生活からうまれたのです。

寝殿造り
平安貴族が住んでいた寝殿造と呼ばれる屋敷。広大な庭に渡り廊下で結ばれたいくつもの建物があり、板張りの床には座る場所だけ畳が敷かれていました。