ねらい

荒川の中流に位置する長瀞では、沢の水で天然の氷を作っていることがわかる。地域の特性を生かした産業や仕事に関心を持つことができる。

内容

荒川は奥秩父の甲武信岳(こぶしだけ)から、埼玉県をぬうように流れて東京湾へと注ぐ全長173キロの川です。埼玉県の長瀞(ながとろ)はその荒川の中流にあります。長瀞では荒川に注ぐ沢の水を集めて天然の氷を作っています。氷を作る池は、日のあたらない気温が低い山かげにあります。11月下旬に水をはります。1か月ほどで氷ができます。寒さが厳しくなると氷はますます厚くなっていきます。年が明けるとおよそ15センチほどになります。氷の切り出しが始まりました。氷の上に引いたすじにそって、のこぎりを使って、切り出していきます。切り出した氷は、夏まで冷凍庫で保存されます。この氷は、カキ氷やお酒を飲む時の氷として使われます。荒川の自然の中で、おいしいと評判の氷が作られています。

日本の川 埼玉県 荒川(あらかわ)
荒川は奥秩父の甲武信岳から発して、東京湾へ注いでいます。その荒川の中流にある埼玉県の長瀞では、荒川に注ぐ沢の水を集めて天然の氷を作っています。