ねらい

1960年頃まできれいだった多摩川を知ることができる。人々の生活の変化や川魚の漁、鵜飼で生計を立てていた人々のくらしを考えることができる。

内容

1960年ごろまで、多摩川の水はきれいでした。夏になると水泳を楽しむ人々が川岸をにぎわしていました。多摩川は、大都会のすぐそばに残る、美しいオアシスだったのです。このころまでは、川魚の漁で、生計を立てる人もいました。近所の人々が力をあわせ、網(あみ)を引く光景も見られました。こちらは鵜(う)飼い。鵜飼いでは、鵜という鳥を操って魚をとります。多摩川の鵜飼いは、漁師が歩きながら鵜を操る徒鵜飼い(かちうかい)という漁法でした。アユやウナギなど、多摩川でとれる魚は、味がよいことで有名でした。川沿いに立ち並んでいたたくさんの高級料理店では、盛んに食べられていました。

きれいだった多摩川 (たまがわ)
1960年頃まで、多摩川の水はきれいでした。夏には人々が水泳を楽しみ、網や鵜飼いで、アユやウナギなどの川魚を獲って生計を立てる人もいました。