ねらい

汚れた水をきれいにする下水処理場の仕組みがわかる。下水処理場は人々の生活、川や海でくらす生き物にとって重要な役割を担っていることがわかる。

内容

下水処理場は、汚れた水をきれいにする施設です。処理場には、家庭の台所や風呂場、トイレなどで使われて、汚れた水が集められています。こうした生活廃水をそのまま流すと、川や海が汚れるため、処理場できれいにしてから流すのです。これは、下水処理場の模型です。左から汚れた水が入ってきます。まず、大きな汚れのかたまりを沈めて取り除き、空気を送り込んでかき回します。ふわふわ漂っているのは、すべて小さな生き物、微生物のかたまりです。微生物は、水に混じっている細かい汚れを食べます。顕微鏡で見た微生物です。50種類もの微生物が活躍しています。水中の汚れは微生物が体内に取り込みます。次に、微生物と汚れが一緒になったかたまりを沈め、取り除きます。最後に、砂や砂利の間を通してろ過し、さらに細かい汚れを取り除きます。これで、汚れた水がきれいになりました。この水の中でなら、アユやオイカワなど多くの生き物が過ごせます。

下水処理場のしくみ
下水処理場は、家庭から出る生活排水を、微生物の働きなどを利用して、生き物が住める程度にまできれいにします。そのしくみを模型を使って紹介します。