ねらい

富士川は日本三大急流の一つであることがわかる。魚の性質を利用した江戸時代から続く伝統的な漁「もじり」を知り、人々の工夫について考えられる。

内容

富士川は、全長128キロメートル。山梨県と静岡県を流れ、駿河湾に注ぎます。富士川は日本三大急流の一つです。これは、江戸時代から富士川に伝わる漁の道具、もじりです。もじりとは、竹で編んだ細長いかごのことです。大人が何人も入れるほどの大きさがあります。夕方、富士川にもじりをに仕掛けます。漁は、魚が川の深いところへと集まっていく性質を利用しています。河原にくいをうち、3本のワイヤーでくいともじりを固定します。富士川の激流にもじりが流されないようにするためです。次の日の朝、もじりをあげます。もじりの先につけたかごには、いろいろな魚が入っています。この日はウナギや大きなコイなどがとれました。富士川ではかつては、もじりを使う漁が、さかんに行なわれていました。

日本の川 山梨県 富士川(ふじかわ)
駿河湾に注ぐ富士川は、日本三大急流の一つです。富士川では、「もじり」という、竹で編んだ大きな細長い籠を使った伝統的な漁が今も行われています。