ねらい

標高が高く、冷たい川の水を利用した鯉の養殖の様子がわかる。暖かい地域での養殖と比べながら、千曲川での鯉の養殖の特徴を考えることができる。

内容

千曲川は埼玉と山梨との県境に始まり、長野県を流れる長さ214kmの川です。上流の長野県佐久市の名物は、千曲川の水で育てる、佐久ゴイと呼ばれる鯉(こい)です。佐久では、江戸時代から、田んぼで鯉を育てることが盛んに行なわれていました。千曲川の水が冷たいからです。一年後、鯉を千曲川の水を引きこんだ養殖池に移します。そして2年から3年、ここで育てます。標高が高く、川の水が冷たい佐久では、鯉を育てるのに、他の暖かい地域に比べると、3倍以上、時間がかかります。てまをかけた分、身がひきしまっておいしい鯉になるそうです。大きい鯉は重さが2kmもあります。千曲川の水が、川の幸を育てています。

日本の川 長野県 千曲川(ちくまがわ)
長野県佐久市の名物は、千曲川の水で育てる、佐久鯉と呼ばれる鯉です。鯉は冷たい千曲川の水で時間をかけて育ち、身がひきしまって美味しくなります。