ねらい

霧多布湿原に咲く花々や湿原の自然に関心を持つことができる。環境に合わせて変化し生まれた花があることや綿毛の働きについて知ることができる。

内容

毎年6月から7月にかけて、霧多布湿原は一年でもっとも美しい時期を迎えます。色とりどりの花が咲き誇り、「花の湿原」と呼ばれます。あざやかな黄色でひときわ目立っているのは、エゾカンゾウ。霧多布湿原を代表する花のひとつです。白い綿毛をゆらすワタスゲは、湿原ならではの植物です。綿毛は、風に乗って種を遠くに飛ばすための工夫です。クシロハナシノブは北海道東部の湿原でしか見られません。カラフトハナシノブが、湿原の環境に合わせて変化した花です。濃い紫が湿原の緑に映えるノハナショウブ。よく似ていますが、こちらはヒオウギアヤメ。フタマタイチゲです。エゾフウロです。自然の花畑が広がる霧多布湿原の夏です。

北海道 霧多布湿原(きりたっぷしつげん)の花
北海道東部の霧多布湿原は、6月から7月にかけて色とりどりの花が咲くので、「花の湿原」と呼ばれます。湿原の環境に合わせて変化した植物もあります。