ねらい

タンチョウの生態について調べることができる。湿原にすむ動物に関心を持つとともに湿原が動物にとってかけがえのない自然環境であることがわかる。

内容

「湿原の神様」と呼ばれる鳥がいます。タンチョウです。翼を広げると2メートル40センチにもなる、日本最大の鳥です。タンチョウは、一年のほとんどを湿原で過ごします。北海道の自然の中で暮らしていたアイヌの人たちは、タンチョウを「湿原の神様」と呼んで大切にしてきました。タンチョウは湿原で広い縄張りを持ち、巣を作って暮らします。湿原はタンチョウが子育てをする場所です。タンチョウのヒナです。ヒナは毎年5月くらいに生まれます。タンチョウのエサは水辺の生き物です。ザリガニをつかまえました。小魚や貝、カエルなども食べます。幼いヒナの天敵はトビやカラス、キツネなどです。ヒナはすばやく、湿原の草むらに隠れます。親は大きな声で鳴いて、敵を追い払います。湿原は、タンチョウにとってかけがえのないすみかです。

湿原の神様 タンチョウ
「湿原の神様」と呼ばれるタンチョウは、日本最大の鳥です。タンチョウのエサは水辺の生き物です。湿原に広い縄張りを持ち、巣を作ってくらしています。